8月になり毎日猛暑が続いています。
コロナの影響で遠出をする機会も減ってはいますが、実は夏はタイヤのトラブルが多発する季節。
タイヤを安全に、より長く使うためにはどうすればいいでしょうか?
タイヤの性能を十分に発揮させるためにはどこに注意するべきなのか?
今回は、タイヤを上手に使い切るポイントを近津SS生田目がまとめました。
1、慣らし走行のメリット
新品タイヤは降ろしたてで過酷な条件で使用すると故障や事故を誘発してしまうことがあります。
正しい慣らし走行をすることで3つのメリットがあります。
①タイヤの表面が慣れて本来のグリップ性能が発揮できる
②タイヤ交換後の性能差に慣れて安全走行が確保できる
③緩やかな寸法成長及びリムとのなじみで故障耐久性が向上
乗用車、軽トラックの場合は80キロ以下の速度で100㎞以上走行することで慣らし走行になります。
※当店では、冬タイヤの慣らし走行については安全な速度で200kmを目安に説明しています。
2、タイヤ点検のポイント
皆さんは、自分の車の点検を定期的にしていますか?
ほとんどの人が気にしていないのではないでしょうか、実際ボンネットを開けてエンジンルームを覗く行為は教習所が最後でしたなんてこともありますよね?
ですがタイヤは、実際に目に見える場所に付いているので点検のポイントを覚えることで自分でも簡単に点検出来るはずです。
①空気圧
空気圧不足のまま走行すると、燃費の悪化、走行性能の低下、偏摩耗につながりタイヤの寿命を縮めてしまいます。乗用車の3台に1台が空気圧不足のまま走行しているデーターがあります。
タイヤの空気圧は、専用の道具が必要なのでガソリンスタンドなどで点検してください。
ですがタイヤを直視することでタイヤが潰れていないかは目視で確認できますよね!
②残ミゾ
ミゾのスリップサインが出ていませんか?
すり減ったタイヤで走行すると...ハンドルもブレーキも効かないハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。雨の日は、ミゾのないタイヤを履いている車の事故率が急激に高くなるデーターがあります。
③偏摩耗
偏摩耗とは、極端に偏った減り方をしたタイヤのことです。
大きく分けると3つのタイプがあります。
・片側だけが極端に減ってしまう片べり摩耗
・両肩が極端に減ってしまう両肩べり摩耗
・中心部が極端に減ってしまうセンター摩耗
このようなタイヤの偏摩耗を放っておくとタイヤ寿命の短期化、振動や騒音の発生につながりますよ。
④キズ、ヒビ、コブ
タイヤ側面にキズやヒビはありませんか?
側面にコブのような膨らみはありませんか?
目視できるようなキズ、ヒビ、コブがあるとパンクやバーストなどの重大な事故につながることもあるのでトラブルを未然に防ぐためにも交換をしましょう。
3、修理タイヤの取り扱いについて
修理タイヤでの走行時に気を付けるポイントをまとめました。
①修理したタイヤを使用する場合は修理部分の変形、空気漏れの点検をする
②修理したタイヤを前輪に装着すると振動が生じたり突発的な事故がする可能性があるので前輪での使用は避ける
③修理したタイヤは修理部分の強度が低下しているので100kmを超える速度での走行は避けてください。
(注意点)現在のパンク修理のほとんどがが外面修理ですので修理後の走行には注意が必要です。
まとめ
タイヤを上手により長く使うためには、摩耗だけではなく偏摩耗を抑えることが重要です。
摩耗でタイヤのミゾが減ると安全性能が低下します。
タイヤの偏摩耗を防ぎ長持ちさせるためには、定期的な目視点検で摩耗状態の確認、月に一度の空気圧の確認、そして5000kmを目安にタイヤのローテーションをしましょう!
この3つを徹底することで4本のタイヤを上手に使い切ることが出来るはずです。
参考記事
生田目祐一
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