高速で空気圧を高くする必要がないという事実!?

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秋の行楽シーズンが始まりました。この付近も少しずつ山の色の変化に気づくようになってきましたね。

こんな良い季節には家族で高速道路を使ってお出かけする機会も増えるのではないでしょうか。

そんなときに知っておいて頂きたい事実です。

 

「高速乗るから、少し高めに空気圧を入れておいて。」

 

これ普通のガソリンスタンドで聞かれる会話ですが・・・・実は、高速道路を走行するために空気圧を高めにする必要がないのです。

まじか!?と思うでしょうが事実です。

 

回転数の多い高速道路での走行は、空気圧が低いことで振動や変形が大きくなり、タイヤの接地面が波打つように変形する現象が起こります。
この現象が起きると、タイヤの接地面に大きな負荷がかかり、ゴムが剥がれたり、亀裂が生じ、破裂することもあります。

この現象を、「スタンディングウェーブ」と言います。
しかし、空気圧を高くしていればこの現象のほとんどを抑えることが出来ます。
このことにより、昔は高速走行時は10%程度空気圧を規定値より上げた方がよいと言われていました。

 

昔は、です。

 

しかし、現在のタイヤはとても丈夫にできていますので、指定空気圧であれば全く問題ありません。逆に、現在は空気圧を高めにすることのデメリットの方が多いのです。

①タイヤの接地面への負担が大きくなりキズがつきやすい。

②タイヤのセンター部分ばかりが減ることになり、タイヤが長持ちしない。

③乗り心地が悪化する。

 

ただ、高速道路の走行は、タイヤへの負担は一般道路よりも過酷であることに変わりはありませんし、少しでもタイヤの空気圧が低いと、ハンドリングが悪化し、急なトラブルへの反応が遅くなり大事故につながってしまいます。

走行前には必ず空気圧点検を行い、不足していば規定空気圧にしておく必要があります

もう一つ大事なことは、キズ、変形、偏摩耗などの無い、安全なタイヤであることの確認です。高速道路ではタイヤは高温になり、そのキズなどが原因で破裂(バースト)の可能性が高まるからです。

 

家族を乗せて高速道路を走行する前には、必ず点検をお願いします!

よってがっしょでの満タンもお忘れなくヽ(*´∀`)ノ

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藤田芳伸

代表取締役社長藤田燃料株式会社
藤田燃料ブログチームの編集長。 パソコンが1台しかない会社からfacebook、LINE~このブログを立ち上げるまでにワンマンにスタッフを引っ張ってきた犯人です。こう見えても社内で一番タイヤに詳しく、当社最初のコーティング1級技術者です。

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